理事長あいさつ

一般社団法人ABEST21は、2005年7月1日に創設されて満15年が経過いたしました。本法人のこの15年の星霜は、近年の社会・経済・文化のグローバル化の加速度的な進展に対応して、認証評価の国際化に努め、評価件数の三分の二以上がアジア諸国の大学のマネジメント教育プログラムの認証評価となりました。この進展の背景には、グローバル化時代におけるアジア太平洋地域の持続的経済発展に寄与する人材育成が大学教育の喫緊の課題となり、その大学の教育研究活動の質を如何に保証していくかの問題に直面したことが挙げられます。それを単にグローバルスタンダードという切り札で対処していくのではなく、アジアの文化の多様性を尊重し、その多様性を如何に共有していくかの努力が評価されたものと考えています。我々が認証評価の審査において掲げる下記の三つの基本的評価視点がその認証評価受審増加のドライバーとなっていたことは云うまでもありません。

• “Globalizing the School’s Research and Education”
• “Humanizing the School’s Research and Education”
• “Collaborating with industries in the School’s Research and Education”

ABEST21は、ABEST21の認証評価を得た認証校の国際学術交流を推進していくGlobal Knowledge Network活動の充実に取り組んでいます。COVID-19 pandemicの感染拡大を革新創出の絶好の機会と捉え、コンパスの角度を広げ、この環境変化における活動領域の拡大により、より多様な大学の教育研究活動の質保証と質維持向上により一層努めていきたいと考えています。

2021年7月
ABEST21 代表理事
伊藤 文雄